【洋食器】イギリス・エインズレイ①

今回は洋食器についてのお話です。

エインズレイ( Aynsley)はMADE IN ENGLANDを続ける数少ない英国陶磁器窯のひとつでしたが、残念ながら英国での生産を一旦終了しました。

しかし、まだ英国で生産された商品がありますので 英国産にこだわりのある方には今のうちに入手するのがお薦めです。
そもそもエインズレイとはどんな窯でしょうか?
エインズレイとは−−−−−−−−−−
1775年イギリスで炭坑経営者をしていたジョン・エインズレイがストーク・オン・トレントに創設。
1861年 2代目のジョンエインズレイⅡ世は積極的にファインボーンチャイナの製作を行いました。
高い技術を持った職人によるクラフトマンシップに定評があり、大英帝国を築いたヴィクトリア女王にも高い評価を受けていました。これに習い貴族からの受注も急増しました。
ダイアナ元妃の成婚時にもエインズレイの陶花が選ばれたことでも有名です。
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代表的なデザイン
<エリザベスローズ>
バラはイングランドの国花。
エリザベスローズは1801年、ジョージ3世のご用命にてバラをモチーフにデザインされました。
当時は商品化されませんでしたが、エリザベス2世女王の即位50周年に際し、デザイン古文書より2003年に当時のデザインが復刻されました。
<イングリッシュバイオレット>
18世紀に湖水地方を訪れたデザイナーが一面に咲くスミレの可憐な美しさに心を打たれてデザインした作品です。2009年にデザイン古文書より復刻されました。
オーストリア皇妃エリザベートやナポレオンⅢ世妃ウジェニー等多くのプリンセスもスミレを愛したと言われます。

<ペンブロック>
南ウエールズ地方のペンブロックシャイアーという首都名に由来します。
18世紀この地を訪れたデザイナーが、当時西洋で珍しかった日本の伊万里焼を目にしたことがきっかけでデザインされました。1970年代に復刻しました。
また 歴史の所でも触れましたが、ダイアナ元妃の成婚時にもエインズレイの陶花が選ばれるほど陶花も有名です。
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陶花の製造が盛んだった頃、季節の花が少なくなる冬季にもテーブルをパッと華やかにしてくれました。
技術革新や物流機能が向上した現代では生花が容易に手に入るようになり昔より需要は減っているかもしれませんが、枯れず色褪せない陶花はテーブルコーディネートを華やかにしてくれるアイテムとして今でも人気です。
エインズレイその製造をする今となっては希少な窯でした。
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バラの花の色も手作業でひとつずつ色付けされているので温かみが感じられます。
 ぜひお気に入りを見つけてみて下さいね。
 もう少しお話したいことがあるので記事として②を作成予定です。

コメント

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